古典技法とアーティスト

こんにちは☀

今日は古典技法とアーティストに共通する部分について

お話したいと思います。

古典技法とは、簡単にまとめると

何度も色を重ねることで深みを出し

光と影の対照的な美しさがあるものです。

最近メルカリでいくつか新作の原画を出していますが

そちらも古典技法を用いて描かれています。

古典技法の『何度も重ねて味を出す』という点が

アーティスト(画家)の性質のような部分にどこか似ているように思います。

ひと塗りでは出せない深みがあるように

何作も生み出してきた経験、知恵、思いがあるからこその名作が

生まれるのではないでしょうか。

初期の作品では出せなかったそのアーティスト人生の味

みたいなものが画風に出るのではないかと私は考えます。

そういった意味では

田中拓馬は今一番”油が乗っている”アーティストといえます。

培ってきた経験や技術やもちろんですが

サバイバルマッチという重要な一戦、展覧会を越えたばかりの今の彼は

さらなる飛躍の中にいます。

なんとか乗り越えた危機、まだまだ安心はできません。

まさにここからが正念場といえます。

そんな時期だからこそ、何層にも何層にも重なったアイディアと苦悩。

それはまるで古典技法で何度も色を重ねるように

1つの作品にかける思いや時間が、その絵の深みを強めるはずです。

作品の中の光と影それぞれの部分を

目で見るだけでなく

心でも感じてほしいと願います。